過去不治の病だった小児がんも、現在の医療ではその70~80%が治る時代になってすでに10年以上経っています。 毎年2,500人の子供たちが発症し、治療終了後の小児がん経験者は10万人ほどいると推測されています。
小児がん経験者は民間生命保険の加入が困難な事から患者家族や小児科医たちで、お互いを助け合う互助会という形で「ハートリンク共済」 を平成17年6月に立ち上げました。
その後厚労省研究班活動や役6年のハートリンク活動を通じて、成人後の小児がん経験者の社会生活に関して調査する機会がありました。
多くの小児がん経験者は、成人後社会に出て活躍していますが、なかには就労の機会に恵まれず、 社会から孤立してしまう危険性のある人たちも少数ながら存在する現状もあることを知りました。
そのため、このような就労の機会に恵まれない小児がん経験者たちに対し、社会に通用する能力・知識・スキル等を習得してもらい、 将来的に自立した社会生活を営むことができるように支援していくことを目的として、有志で新たにNPO 法人を設立することとしました。
今回の活動は本当に小さな一歩ではありますが、今後このような自立支援事業が全国に広がっていくことを望み、 心から社会の役にたちたいと強く考えている小児がん経験者が一人でも多く自己実現できる豊かな社会になることを願っています。
皆様の温かいご支援をお願いいたします。
